『混ぜる教育』において、「リアル大学不要論」を否定するジョセフ・ヒックス教授が語る。
インターネットでハーバード大学の授業も受けられる時代です。すばらしいことです。教育の機会が民主化されたのですから。でも、だからといってリアルな大学がもういらない、というのは間違っています。人間は『言葉』だけで生きているのではありません。日本人、アメリカ人、中国人、ケニア人が、自分の体ごとぶつかり合ってコミュニケーションできる経験がなければ、多様性を理解した本当にグローバルな人間は育ちません。インターネットが普及し今だからこそ、リアルな国際環境を体現しているAPUのようにリアルな人間が『混ざり合う』教育環境はむしろとても価値があります。(118頁)
ジョセフ・ヒックス教授は立命館アジア太平洋大学にて、教育開発・学修支援センター長として勤めておられます。
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