哲学に興味がありますか?
英語で読書をしていますか?
この両方の質問に “Yes” と答えた方には、ナイジェル・ウォーバートン氏の哲学の小さな歴史をお勧めしたいと思います。
僕はこの本のオーディオ・ブック(オーディブル)を聴き終わったところです。通勤等の時に聴きやすい・分りやすい「哲学書」が聴きたくて購入しましたが、大当たりでした。
特に、次の理由でお勧めします。
- おそらく、高校レベレの英語ではないかと思います。哲学のことですので、例えネイティブ・スピーカーであっても、なるべく分かりやすい文章になっていてほしいのです。英語が母国語でなければ、なおさらのことですよね。
- 多くの章は10分〜12分で読めてしまいます。私にとってはちょうどいい長さでした。
- 何よりも、「この入門書を読んで、それぞれの哲学者・思想家の代表作を(もう一度)読みたくなるか」という問いを基準にすると、the answer is easily “Yes.”
- 40の短い章によって構成されていますが、好きな順番で読んでもかまいません。というのは、最初から最後まで読まなければ理解できない本ではありません。そして、結局は数章しか読まなくても、この本を手に取る価値があると思います。
さて、A Little History of Philosophyの内容ですが、次の哲学者・思想家について面白く学べます。(普通の速さで声に出して読むとしたら、それぞれの章を読むのにかかる時間も書いておきました。)
- Socrates and Plato・ソクラテスとプラトン(15:28)
- Aristotle・アリストテレス(12:23)
- Pyrrho・ピュロン(12:31)
- Epicurus・エピクロス(11:38)
- Epictetus, Cicero, Seneca・エピクテトス、キケロ、セネカ(11:33)
- Augustine・アウグスティヌス(12:20)
- Boethius・ボエティウス(11:28)
- Anselm and Aquinas・アンゼルムとアクィナス(10:14)
- Niccolò Machiavelli・ニッコロ・マキャヴェッリ(11:52)
- Thomas Hobbes・トマス・ホッブズ(9:28)
- René Descartes・ルネ・デカルト(13:56)
- Blaise Pascal・ブレーズ・パスカル(12:25)
- Baruch Spinoza・バールーフ・デ・スピノザ(9:49)
- John Locke and Thomas Reid・ジョン・ロックとトマス・リード(10:39)
- George Berkeley (and John Locke)・ジョージ・バークリー(とジョン・ロック)(12:07)
- Voltaire and Gottfried Leibniz・ヴォルテールとゴットフリート・ライプニッツ(11:32)
- David Hume・デイヴィッド・ヒューム(11:20)
- Jean-Jacques Rousseau・ジャン=ジャック・ルソー(8:49)
- Immanuel Kant (1)・イマヌエル・カント①(9:28)
- Immanuel Kant (2)・イマヌエル・カント②(10:41)
- Jeremy Bentham・ジェレミ・ベンサム(9:29)
- Georg W.F. Hegel・ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(12:06)
- Arthur Schopenhauer・アルトゥル・ショーペンハウアー(10:40)
- John Stuart Mill・ジョン・スチュアート・ミル(12:11)
- Charles Darwin・チャールズ・ダーウィン(13:26)
- Søren Kierkegaard・セーレン・キェルケゴール(10:16)
- Karl Marx・カール・マルクス(10:52)
- C.S. Peirce and William James・チャールズ・サンダース・パースとウィリアム・ジェームズ(13:13)
- Friedrich Nietzsche・フリードリヒ・ニーチェ(9:06)
- Sigmund Freud・ジークムント・フロイト(11:58)
- Bertrand Russell・バートランド・ラッセル(12:33)
- A.J. Ayer・アルフレッド・エイヤー(10:38)
- Jean-Paul Sartre, Simone de Beauvoir and Albert Camus・ジャン=ポール・サルトル、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、アルベール・カミュ(11:31)
- Ludwig Wittgenstein・ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン(9:56)
- Hannah Arendt・ハンナ・アーレント(10:45)
- Karl Popper and Thomas Kuhn・カール・ポパーとトーマス・クーン(14:39)
- Philippa Foot and Judith Jarvis Thomson・フィリッパ・フットとジュディス・ジャー ヴィス・トムソン(10:24)
- John Rawls・ジョン・ロールズ(10:31)
- Alan Turing and John Searle・アラン・チューリングとジョン・サール(8:23)
- Peter Singer・ピーター・シンガー(13:09)
著者のことですが、こういう方だそうです。
ナイジェル・ウォーバートン(Nigel Warburton, 1962年 – )は、イギリスの哲学者。一般向けの哲学解説者としてよく知られており、入門書を数多く書いている。また、美学と応用倫理学の専門的業績もある。
ウォーバートンはブリストル大学から学士号を、ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジから博士号を授与された。その後、ノッティンガム大学で講師を務めたのち、1994年からオープン大学哲学科で教鞭をとっていた。しかし、2013年5月に同大学上級講師を辞職した。*
(ちなみに、私が聴いたオーディオ・ブックはイギリス英語での朗読でした。)
A Little History of Philosophyの他に、日本語訳では、
等もあります。
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